ワインやウイスキーを買取に出そうと決めても、「そのまま送っていいのか」「割れたらどうしよう」で手が止まることがあります。
結論から言うと、酒類は宅配便で送れます。ただし梱包の注意点と、度数による制限があります。ここでは主要な運送会社の公式案内をもとに、実務的な注意点を整理します。
結論:酒類は宅配便で送れる。ただし梱包の注意点を守ることが条件
ヤマト運輸のFAQは「アルコール度数70度以下であれば、送れます」としています。一方、佐川急便は「アルコール濃度60%以上の液体」を、花火や発煙筒、ガスボンベなどと同じ危険物の一例として挙げ、該当する場合は取り扱いができない可能性があるとしています。
一般的なビール・日本酒・ワイン・ウイスキーは、どちらの基準にも通常は該当しません。条件になるのは、ヤマト運輸が瓶を送るときの注意点として挙げている点を守ることです。
割れ物としての梱包手順
ヤマト運輸のFAQでは、瓶の梱包について次の点が挙げられています。「側面が割れやすいので瓶を横にした状態で梱包せず、縦向きにする」「複数の瓶を梱包する場合は、瓶同士がぶつからない様にする」「1本でも、梱包した箱の中で動かないように、隙間に緩衝材を詰める」。
あわせて、送り状(伝票)の品名欄には具体的な品名とアルコール度数・容量を書くよう案内されています(例:ウイスキー、アルコール度数45%、0.7リットル×3本)。ラベルを保護したい場合は、瓶にプチプチや紙を一周巻いてから箱に立てて入れると安定します。
買取業者の「宅配キット」を使うと何が楽になるか
酒類を専門に扱う買取業者の中には、緩衝材付きの専用箱(宅配キット)を用意しているところがあります。お酒の手放し方で紹介しているとおり、箱のサイズや仕切りがボトル用に作られているため、自分で緩衝材の量や瓶の向きを一から考えなくて済みます。手元にちょうどよい箱がない、複数本をまとめて送りたい、というときは、宅配キットを使う方法を先に確認しておくと梱包の手間が減ります。
着払い・元払いの違いと、キャンセル時の返送料
宅配買取の多くは、送るときの送料を業者負担にしていますが、査定額に納得できず返送を希望した場合の返送料は自己負担になることがあります。宅配買取のトラブルと防ぎ方で扱っているとおり、送る前に「キャンセル時の返送料が無料か有料か」を確認しておくと、想定外の出費を避けられます。酒類は瓶の分だけ箱が重く・かさばりやすいので、返送料が発生する条件かどうかは特に確認しておく価値があります。
高濃度のアルコール(度数の高い蒸留酒)は特別な扱いが要るか
度数の高い蒸留酒については、運送会社によって基準が分かれています。ヤマト運輸はアルコール度数70度以下であれば送付できるとしていますが、容器1つあたりの容量によって航空搭載の可否が変わり、沖縄や北海道と他地域の間などでは配達が1日以上遅れる場合があるとしています。
一方、佐川急便は「アルコール濃度60%以上の液体」を危険物の一例として挙げ、該当する場合は取り扱いができない可能性があるとしています。カスクストレングス(加水調整をしていない樽出し)のウイスキーや、度数の高いスピリッツを送る場合は、事前に運送会社または買取業者に度数を伝えて確認してください。
参考情報
- ヤマト運輸 — ビールや日本酒・ワインなど(アルコール飲料)は、送れますか?(2026年9月6日確認)
- 佐川急便 — 危険物の取り扱いについて(2026年9月6日確認)